政治の発見』全8巻

四六判並製
本体価格:2400円
2012年1月全巻完結!

分断社会・格差社会と言われ、多くの人が「閉塞感」や「生きづらさ」を感じながら生きている。「世の中いったいどうなっているんだ?」「私の生き方、これでいいんだろうか?」
人びとの心には、生活の原点を見つめ直し、深く広く考えてみたいという欲求が確実に芽生えている。
今それに対して、政治学はどう応えることができるのか。

編集代表:齋藤純一・杉田敦
編集委員:岡野八代・宮本太郎・齋藤純一・宇野重規・田村哲樹・
     川崎修・杉田敦・押村高
*企画趣旨(編者)
*全巻構成

シリーズ〈政治の発見〉について
 

この一〇年ほどの間に、いわゆる新自由主義の思想に沿った政策がひき起こした貧困や格差の実態が明らかになり、また近年の「リーマン・ショック」に発する金融・経済の危機は、市場中心の考え方が正しいのかどうかに大きな疑問を投げかけている。教育、労働、健康・医療など生活のさまざまな場面で、「このままでやっていけるのだろうか」という不安が高まるとともに、私たちの生活や生き方を規定し、左右している諸制度──社会保障の制度や税制、雇用に関する規制など──をあらためて問い直そうという関心や意欲も確実に強くなってきているように思われる。

このシリーズは、そうした関心を真剣に受けとめ、私たちの足もとにある問題を見つめ直すとともに、それをもたらしている規範や制度がどのような考え方にもとづいているかを理解し、それに対して今後いかなる対応が可能であり、また望ましいかについて考察してみたいという欲求に応えるべく編まれたものである。これまでの政治学関連の著作は、ともすればアカデミックな議論に終始し、そうした具体的で切実な関心に直結する形で書かれてはこなかったのではないかという反省もある。このシリーズでは、私たちが暮らしのなかでふと感じる疑問を出発点として、それについてあらためて考えようとするとき、政治学の議論がどのような手がかりを提供しうるかを重視している。これまで素通りしてきた言葉や所与とみなされてきた仕組みを問い返してみることによって、生きる場の問いかけと思想や理論をつなぐことをこのシリーズは心がけた。

私たちがいま暮らしのなかで疑問に感じることは多く、おそらく、そのいずれも政治制度や政策の根本に触れるものである。基本に立ち返って考えるべきことは少なくないが、このシリーズの諸論考が、私たちの間にある「公共の事柄」についてともに考え、語りあうときの一つの手がかりとなることを願っている。

編集代表
齋藤 純一杉田 敦

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全巻構成(執筆者順不同)

◇第1巻『生きる──間で育まれる生』
責任編集・岡野八代
 
*執筆者=岡野八代・岩本美砂子・雑賀恵子・田中智彦・内藤葉子・中川志保子・林葉子・矢野久美子・山森亮

◇第2巻『働く──雇用と社会保障の政治学』
責任編集・宮本太郎
 
*執筆者=宮本太郎・篠田徹・渡辺博明・近藤正基・網谷龍介・坂井宏介・西岡晋・千田航・田中拓道

◇第3巻『支える──連帯と再分配の政治学』(責任編集・齋藤純一
 
*執筆者=齋藤純一・重田園江・平石耕・森川輝一・五野井郁夫・井上彰・上原賢司・伊藤恭彦・池田弘乃

◇第4巻『つながる──社会的紐帯と政治学』責任編集・宇野重規
 
*執筆者=宇野重規・高村学人・坂口緑・森千香子・近藤康史・早川誠・石川公彌子・辻康夫・小坂井敏晶

◇第5巻『語る──熟議/対話の政治学』責任編集・田村哲樹
 
*執筆者=田村哲樹・山田竜作・向山恭一・北田暁大・大津留(北川)智恵子・尾内隆之・柳瀬昇・井手弘子

◇第6巻『伝える──コミュニケーションと伝統の政治学』(責任編集・川崎修
 
*執筆者=川崎修・堀内進之介・井上弘貴・谷口将紀・松田宏一郎・安藤裕介・犬塚元・山本卓

◇第7巻『守る──境界線とセキュリティの政治学』(責任編集・杉田敦
 
*執筆者=杉田敦・鵜飼健史・中村研一・土佐弘之・河合幹雄・納家政嗣・梅森直之・松元雅和・大江正章

◇第8巻『越える──境界なき政治の予兆』責任編集・押村高
 
*執筆者=押村高・松森奈津子・岡部みどり・橋本努・山田高敬・赤羽恒雄・今井宏平・加茂省三・高橋良輔

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