出版図書目録.


政治・法律
『政治思想における意志と理性』(政治思想研究第16号)
手続を通しての正統化〔新装版〕 政治思想学会編

A5判並製/308頁/本体2500円+税

【特集】
意志と理性の結託と緊張──ホッブズ政治思想三部作の比較考察(川添美央子)
代表制と理性に基づく統治──フランス革命期の、シスモンディ、スタール、ならびにコンスタンの代表制論(古城毅)
カール・シュミットと決断の根拠(大竹弘二)
南原繁の政治哲学における「非合理性」と「合理性」──一九三〇年代後半の「政治上の合理主義」論を中心として(川口雄一)
ドゥルーズの「おろかさ」論──『差異と反復』の政治的射程(乙部延剛)
【公募論文】
カント政治思想における「知恵」の概念──公的意志の形成をめぐって(斎藤拓也)
[政治思想学会研究奨励賞受賞論文]
ホッブズの「助言」論と熟慮・熟議──『リヴァイアサン』における統治の構想(上田悠久)
神の主権と人間の連合──プルードンの連合主義論(金山準)
ロールズの合理的選択理論とカント的構成主義(犬飼渉)

【書評】
現代をめぐる思索と精神史の試み(苅部直)〔小野紀明『西洋政治思想史講義──精神史的考察』〕
複数の「近代」像を求めて(山岡龍一)〔原田健二朗『ケンブリッジ・プラトン主義──神学と政治の連関』〕
一八世紀フランスの政治経済学の特徴は何か(古城毅)〔安藤裕介『商業・専制・世論──フランス啓蒙の「政治経済学」と統治原理の転換』〕
ポスト・ロールズ主義の地平?(井上彰)〔神島裕子『ポスト・ロールズの正義論──ポッゲ・セン・ヌスバウム』〕
「再帰的近代」における代表制の再評価(杉田敦)〔早川誠「代表制という思想」〕
グローバリゼーションと新たな政治主体の可能性(伊藤恭彦)〔古賀敬太『コスモポリタニズムの挑戦──その思想史的考察』〕
多様性の尊重と社会的統合の両立という課題にいかに答えるか)(施光恒)〔千葉眞『連邦主義とコスモポリタニズム──思想、運動、制度構想』〕
御用学者と呼ばれた男の実像(大久保健晴)〔田頭慎一郎『加藤弘之と明治国家──ある「官僚学者」の生涯と思想』〕
理念の政治史(小原薫)〔佐藤健太郎『「平等」理念と政治──大正・昭和戦前期の税制改正と地域主義』〕
「市民社会」の内と外(趙星銀)〔小野寺研太『戦後日本の社会思想史──近代化と「市民社会」の変遷』〕

ISBN978-4-86258-103-7
ISSN 1346-924X

(2016.5.1刊行)
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