寺澤辰麿 著
A5判上製/356頁/本体4000円+税
「暴力のはびこる物騒な国」というイメージと裏腹に、ラテンアメリカ諸国の中で最も安定した経済成長率を誇る国コロンビア。その約200年にわたる憲政史を、時の経済社会状勢との関連も踏まえて綿密に描写。著者は元駐コロンビア大使(2007〜2010年)。
ISBN978-4-86258-147-1
(2022年9月16日刊行)
〈目次〉
はじめに
第1章 コロンビアの立憲主義の起源と独立宣言
1.コロンビアの立憲主義の起源
2.独立宣言の内容
3.連合宣言(Acta de la Confederación)
4.各州の憲法制定
5.独立宣言当時の経済、社会状況
【参考1】副王時代及びコロンビア国家創設期(1810年〜1821年)の政治・憲法と経済、社会状況
第2章 グラン・コロンビア期(1821年〜1832年)の憲法
1.1821年憲法(ククタ憲法)の制定
2.1821年憲法の内容
3.1830年憲法の制定経緯
4.1830年憲法の内容
5.グラン・コロンビア期の経済、社会状況
【参考2】グラン・コロンビア期(1821年〜1832年)の政治・憲法と経済、社会状況
第3章 ヌエバ・グラナダ期(1832年〜1853年)の憲法と二大政党制の成立
1.1832年憲法(ヌエバ・グラナダ国憲法)の制定5
2.1832年憲法の内容
3.サンタンデール大統領の政治
4.1843年憲法(ヌエバ・グラナダ共和国憲法)
5.二大政党制の成立
6.ヌエバ・グラナダ期の経済、社会状況
【参考3】ヌエバ・グラナダ期(1832年〜1853年)の政治・憲法と経済、社会状況
第4章 連邦制期(1853年〜1886年)の憲法
1.1853年憲法(中央集権─連邦制憲法)
2.1858年憲法(グラナダ連邦憲法)
3.1858年憲法の特徴
4.1863年憲法(コロンビア合衆国憲法、又はリオ・ネグロ憲法)
5.連邦制期の経済、社会状況
【参考4】連邦制期(1853年〜1886年)の政治・憲法と経済、社会状況
第5章 1886年憲法と中央集権期(1886年〜1991年)
第1節 1886年憲法と保守党政権の前半(1886年〜1905年)
【参考5】中央集権期の保守党政権前半(1886年〜1905年)の政治・憲法と経済、社会状況
第2節 1886年憲法と保守党政権の後半(1905年〜1930年)
【参考6】中央集権期の保守党政権後半(1905年〜1930年)の政治・憲法と経済、社会状況 55
第3節 1886年憲法と自由党政権(1930年〜1946年)
【参考7】中央集権期の自由党政権(1930年〜1946年)の政治・憲法と経済、社会状況 61
第4節 1886年憲法とラ・ビオレンシア及び国民戦線の時代(1946年〜1980年)
【参考8】ラ・ビオレンシア及び国民戦線の時代(1946年〜1980年)の政治・憲法と経済、社会状況
第5節 1886年憲法の抜本的改正気運の醸成期(1980年〜1990年)
【参考9】1886年憲法の抜本的改正気運の醸成期(1980年〜1990年)の政治・憲法と経済、社会状況
第6章 1991年憲法(1991年〜)の制定とその後の諸改正
第1節 1991年憲法制定会議開催までの経緯
第2節 憲法制定会議の組織、機能及び審議経過
第3節 1991年憲法の特徴と新機軸
第4節 憲法裁判所の創設とその運用
第5節 1991年憲法制定後の憲法改正の概要
第6節 1990年以降の経済、社会状況(その1−1990年〜2002年)
第7節 1990年以降の経済、社会状況(その2−2002年以降)
【参考10】1991年憲法の制定とその後の諸改正期の政治・憲法と経済、社会状況
第7章 我が国の憲法改正に参考として考慮するべき論点
1.憲法改正の基本的考え方及び手続
2.国民参加型の憲法
3.憲法に規定することを検討するべき具体的事項
終わりに
コロンビア政治憲法
謝辞
参考文献
人名索引 |