政治思想学会編
A5判並製/376頁/本体2500円+税
【特集】
代表に抗する代表制──ポピュリズムの中の代表制デモクラシー(早川 誠)
皇太子明仁・美智子夫妻による「懇談会」と戦後デモクラシー(原 武史)
代議政治と「智識」──地方官会議・元老院・民間言論世界そして衆議院(尾原宏之)
【特別寄稿:パンデミック以降の政治思想】
政治思想の「振舞い」──統治のアートとシヴィリティをめぐって(木村俊道)
【公募論文】
独裁官と憲法改正──ジェファソンにおけるローマとヴァージニア(上村 剛)
行政に対する民主的統制の意義──ハンス・ケルゼンとオーストリア第一共和政(松本彩花)
ジョルジョ・アガンベンにおける無為と行為──アリストテレス解釈をめぐるアーレントとの比較を手がかりに(長島皓平)
[政治思想学会研究奨励賞受賞論文]
脱構築と思想史──抑圧されたものの思想史に向けて(板倉圭佑)
シリアの知識人は〈反復する暴力〉をいかに理解したか……岡崎弘樹
これからの「正統性」の話をしよう──国家の規範的正統性の概念分析(福島 弦)
「三酔人」の「進化論」──中江兆民と一九世紀の「進化論」思想(大塚 淳)
【書評】
政治学への思想史研究の貢献…山岡龍一(『権力分立論の誕生――ブリテン帝国の『法の精神』受容』上村剛)
「トランプ主義」の深層…古矢 旬(『アメリカ保守主義の思想史』井上弘貴)
市民のあり方を義務の観点から掘り下げる…関口正司(『市民の義務としての〈反乱〉』梅澤佑介)
戦間期「不戦条約」に関する貴重な実証的研究…千葉 眞(『不戦条約――戦後日本の原点』牧野雅彦)
愚かさの政治学は可能か…宇野重規(Stupidity in Politics: Its Unavoidability and Potential Nobutaka Otobe)
ポスト基礎付け主義的デモクラシーという希望…有賀 誠(『アンタゴニズム――ポピュリズム〈以後〉の民主主義』山本圭)
政治思想としての朝鮮儒教を求めて──「愛民」という思想伝統…李セボン(『愛民の朝鮮儒教』井上厚史)
「神がかり」と擬制のはざまに…齋藤公太(『躍動する国体──筧克彦の思想と活動』西田彰一)
ISBN978-4-86258-143-3
ISSN 1346-924X
(2022.4.25刊行)
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