政治思想学会編
A5判並製/398頁/本体2500円+税
【特集】
正統な権威としてのデモクラシー──認識的価値と平等からのデモクラシー擁護論の検討(田畑真一)
危機の時代と仮面の政治──バロック公共圏をめぐるヘルムート・プレスナーとヴァイマル知識人(大竹弘二)
何を詩題となすべきか──徳富蘇峰と漢文学の系脈(島田英明)
女性思想家の〈マイナー性〉──「愛」をめぐるウルストンクラフトのバーク批判を事例として(梅垣千尋)
【公募論文】
ドイツ市民女性運動と女性の政治参加──帝政期からヴァイマール初期にかけてのマリアンネ・ヴェーバーを中心に(内藤葉子)
徳富蘇峰の「勢」観(望月詩史)
[政治思想学会研究奨励賞受賞論文]
レオナルド・ブルーニにおけるプラトン受容と祖国への義務履行──応酬性・霊魂不滅・徳の教育(横尾祐樹)
イギリス保守党における欧州懐疑主義の思想的分析──マーガレット・サッチャー、ビル・キャッシュ、ダグラス・カースウェル(仲井成志)
グローバル化と討議理論──越境する政治とシティズンシップ(牧野正義)
戦後政治学の諸潮流──計量書誌学的分析一九四五〜一九八九(酒井大輔)
【書評】
「根源的契約」の理念にもとづく「市民社会」の再構成(杉田孝夫)…『カントにおける倫理と政治──思考様式・市民社会・共和制〔斎藤拓也〕』
一九世紀フランスの、代議制、社会エリート、女性を巡る構想(古城毅)…『Mme de Staël and political liberalism in France, Chinatsu Takeda〔武田千夏〕』
シュミットの振り子(長野晃)…『カール・シュミットとその時代〔古賀敬太〕』
ヴェーバー政治思想の〈可能性〉を求めて(亀嶋庸一)…『ヴェーバーの心情倫理──国家の暴力と抵抗の主体〔内藤葉子〕』
実践的な政治理論の提案(遠藤知子)『ポスト政治の政治理論──ステークホルダー・デモクラシーを編む〔松尾隆佑〕』
政治のリアリティを把握するために(乙部延剛)…『信頼の政治理論〔西山真司〕』
上帝・立志・自由──敬天愛人の思想(安西敏三)…『「自由」を求めた儒者──中村正直の理想と現実〔李セボン〕』
【海外研究者招聘講演】
ジョン・ダン教授「民主的正当性における真実、信頼とインプレッション・マネジメント」
Truth, Trust and Impression-management in Democratic Legitimacy(John Dunn)
Comments(Ryuichi Yamaoka)
Comments(Mizuki Nagami)
Reply to the Discussants(John Dunn)
ジョン・ダン「民主的正当性における真実、信頼とインプレッション・マネジメント」について(企画者代表 堤林剣)
ISBN978-4-86258-137-2
ISSN 1346-924X
(2021.5.1刊行)
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