出版図書目録.


政治・法律
『矢内原忠雄とその時代──信仰と政治のはざまで』

古賀敬太著

A5判上製/270頁/本体3500円+税

歴史を導く神への信仰を根底に有しつつ、時代の波に押し流されることなく、軍国主義を批判し、民主主義と平和を説いた矢内原忠雄。彼は自らを預言者イザヤやエレミヤに擬していた。

ISBN978-4-86258-135-8

【目次】
はじめに
第一章 矢内原忠雄のプロフィール
第二章 矢内原忠雄の内村鑑三継承
第三章 大正デモクラシー時代の政治思想
 第一節 新渡戸稲造(一八六二〜一九三三)
 第二節 吉野作造(一八七八〜一九三三)
 第三節 美濃部達吉(一八七三〜一九四八)
 第四節 津田左右吉(一八七三〜一九六三)
第四章 矢内原忠雄の帝国主義批判
 第一節 内村鑑三と朝鮮
 第二節 矢内原忠雄と朝鮮
 第三節 矢内原忠雄と満州
第五章 矢内原忠雄のファシズムとの戦い
 第一節 天皇機関説事件から津田左右吉事件へ
 第二節 矢内原忠雄の非戦論
 第三節 排他的ナショナリズムに対する批判
 第四節 国体とキリスト教
 第五節 全体主義論
第六章 戦時下における順応と抵抗
 第一節 塚本虎二と矢内原忠雄の論争
 第二節 南原繁の戦い
 第三節 矢内原忠雄の戦い──聖書講義に即して
第七章 矢内原忠雄の戦後民主主義論
 第一節 戦後の矢内原の政治思想に対する評価
 第二節 日本精神の批判──本居宣長批判
 第三節 敗戦と占領
 第四節 民主主義の定義
 第五節 民主主義とキリスト教
 第六節 矢内原忠雄とJ・マリタン
第八章 矢内原忠雄の絶対的非戦論
 第一節 矢内原の絶対的非戦論に対する相異なる評価
 第二節 正戦論の否定
 第三節 自衛のための戦争の否定
 第四節 カントの「永遠平和論」の継承と批判
 第五節 再軍備批判、講和論争、新安保条約批判
 第六節 核戦争時代における平和
 第七節 「平和国家」と「神の国」
 第八節 矢内原の平和論の継承
第九章 戦後における矢内原忠雄の国体論──天皇制とデモクラシーの相克
 第一節 神権的国体論の否定
 第二節 国体論(天皇制論)をめぐる論争
終わりに 矢内原忠雄の遺産
矢内原忠雄年譜

(2021年2月15日刊行).

 


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