田中将人 著
A5判/360頁/本体4500円+税
「本書では、ロールズ思想全体を捉える新たな仮説として、「〈差異の神義論〉(a theodicy of di?erence)としての正義論(a theory of justice)」という視座を提示したい。これは、一見したところ社会に不和をもたらすように思われるような様々な分裂(差異)こそが、ひとたび理論的に把握され然るべく位置づけられるならば、実は私たちにとって望みうる最善の社会を構成する前提にほかならないことを弁証しようとするものである(序論より)。」
信仰篤き青年はなぜリベラリズムを代表する政治哲学者となったのか。『正義論』と『政治的リベラリズム』はどのように連続しているのか。リベラル・デモクラシーはいかにして存続可能か。最新の研究成果を踏まえ、新たなロールズ像を浮き彫りにする意欲作
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ISBN978-4-86258-106-8
(2017年3月10日刊行)
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