シャンタル・ムフ編
古賀敬太・佐野誠編訳
A5判/318頁/本体4200円+税
「ナチの桂冠法学者」として戦後大学から追放され、死後20年にもなるカール・シュミットがいまだに政治学・法学の世界で繰り返し論及されるのは何故か。本書は、様々な分野に属する「左派」の理論家たちが、この「卓越した対抗者」たるシュミット、「耳障りなことを言う」シュミットと向き合うことによってこそ、この転機の時代の本質を知り、それを乗り越えて行けるのだという思いから、シュミットを論ずる試みである。
論文執筆者:シャンタル・ムフ(佐野誠・青木裕子訳)、ポール・ハースト(竹島博之訳)、スラヴォイ・ジジェク(上谷修一郎訳)、ジャン=フランソワ・ケルヴェガン(古賀敬太訳)、デイビッド・ダイゼンハウス(高橋愛子訳)、ジョージ・E・ドティ(佐野誠訳)、グリゴリス・アナニアディス(青木裕子訳)、カトリーヌ・コリヨ=テレーヌ(内藤葉子訳)、ウルリッヒ・K・プロイス(松尾哲也訳)、アゴスティーノ・カリーノ(塩見佳也訳)。
ISBN4-938662-85-X
(2006.6)
|